今回は「囲碁用語解説」についてまとめました。
初心者の方向けに、実戦でよく登場する囲碁用語だけを厳選しました。基礎の学習や復習にご活用ください。
※記事が長いため、気になる用語を目次から選んでご覧ください!
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盤上の囲碁用語
①エリアの名前

このような手です。
明確な境界はなく、おおよそ「隅」「辺」「中央」と呼び分けます。
また、「隅」「辺」「中央」の順に、効率よく陣地を作ることができます。
②星

碁盤上の黒い点(赤丸)が「星」です。
そして、特に中央の星(青丸)を「天元」と言います。
かつては碁盤を宇宙に見立て、占いなどに用いていたそうです。

この手順は一例ですが、お互いに隅を「星」で占め合った展開です。
プロも採用する、堂々とした布石の展開です。
③小目

黒1が「小目」という隅の占め方です。
星から隅に向かって一路ずらした置き方ですね。

このように、○の場所はすべて「小目」となります。
星と比べて隅寄りな分、隅の陣地を守りやすいのが特徴です。
石をつなげる囲碁用語
関連記事:
【囲碁の「コスミ」や「ケイマ」はなぜ良いのか?】意味が分かるとおもしろい!
①コスミ

連絡の強さ:☆☆☆☆☆
陣地の広さ:☆
コスミとは、黒1のように斜めに進む手のことです。わずかな前進ながら、しっかりつながっています。最も堅固な形の一つです。

黒1以外にも、起点の黒石から○の場所はすべて「コスミ」になります。
周囲に敵が多い場面ではコスミを選びましょう。
②一間トビ

連絡の強さ:☆☆☆☆
陣地の広さ:☆☆
一路あけて進む黒1が「一間トビ」です。まっすぐ進むため石の連絡は強く、間が空いている分コスミよりやや弱くなります。

起点の石から、○の場所はすべて「一間トビ」です。
コスミと同様に、周囲に敵が多い時に活用しましょう。
③ケイマ

連絡の強さ:☆☆☆
陣地の広さ:☆☆☆
「一間トビ」から一路ずれた場所へ進む石の動きです。将棋の「桂馬」と同じ動きですね。進む線がずれている分、一間トビよりやや弱くなります。

○の場所はすべて「ケイマ」になります。
分断されるおそれがあるため、敵が少ない、または味方が多いエリアで使いましょう。
④大ゲイマ

連絡の強さ:☆☆
陣地の広さ:☆☆☆☆
黒1が「大ゲイマ」です。「ケイマ」よりも一路先へ進んでいます。連携はさらに弱まりますが、うまく活用すると広い陣地を効率よく囲えます。

同様に、○の場所はすべて「大ゲイマ」の石の動きになります。
「敵が周囲にいない」または「味方が多い」場面で使いましょう。
⑤二間トビ

連絡の強さ:☆☆
陣地の広さ:☆☆☆☆
黒1が二間トビです。二路間を空けて進んでいます。「大ゲイマ」と似た意味合いの石の動きで、分断のおそれはありますが、大きく陣地を取ることができます。

○の場所が、起点の黒石からの「二間トビ」になります。
敵が近くにいない時や、味方が多い時に使いましょう。
⑥大々ゲイマ

連絡の強さ:☆
陣地の広さ:☆☆☆☆☆
大ゲイマよりさらに一路広く進んだ手が「大々ゲイマ」です。ギリギリつながっている形です。周囲に敵がいると危険ですが、味方と連携できれば効率よく広大な陣地を築けます。

このように、起点の石から○の場所がすべて「大々ゲイマ」です。
周囲が味方だけの場面で使いましょう。近くに敵がいるとすぐ分断されるので注意が必要です。
⑦ハザマ

連絡の強さ:☆
陣地の広さ:☆
黒1が「ハザマ」と呼ばれる、避けるべき石の動きです。この黒1では、味方の石とつながっていません。

このように一列の隙間ができているため、

白2と割り込まれて分断されてしまいます。

黒1や○のように、「ハザマ」の場所にはなるべく打たないようにしましょう。
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隅の近くでの囲碁用語
①シマリ

黒1が、隅の「星」から「シマリ」です。隅の陣地を戸締りするイメージです。
黒1の場合、ケイマでシマリを打っているので「小ゲイマジマリ」となります。

同様に、反対方向への黒1'も「小ゲイマジマリ」になります。
さらに、
黒A・A'は「一間ジマリ」
黒B・B'は「大ゲイマジマリ」
黒C・C'は「二間ジマリ」
ということになります。
シマリを一手打つだけで隅の陣地がぐっと取りやすくなりますので、ぜひ試してみてください。
②カカリ
関連記事:
【星の基本定石】初心者必見!定石の意味を理解して最短で上達しよう

白1が、黒の星に対して「カカリ」です。
「シマリ」を打たせないようにする手が「カカリ」です。
また、白1は黒に対して「ケイマ」の距離でかかっているので、「小ゲイマガカリ」という名称になります。

同様に、反対方向からの白1'も「小ゲイマガカリ」になります。
さらに、
白A・A'は「一間高ガカリ」
白B・B'は「大ゲイマガカリ」
白C・C'は「二間高ガカリ」
ということになります。
相手にシマリを打たせないことはとても重要な考え方ですので、ぜひ実戦で試してみてください。
③受け

白1の「カカリ」に対して、反対方向へ黒2と打つ手が「受け」になります。
相手が来なかった方向へ進み、陣地を築こうとしています。

白1が近づいてきたので、黒2と反対側へ展開するイメージですね。

受けにも様々な種類があり、
黒2が「小ゲイマ受け」
黒Aが「一間受け」
黒Bが「大ゲイマ受け」
黒Cが「二間受け」
という名称になります。
ぜひ色々と試してみてください。
④ヒラキ

白1の「カカリ」に対して黒2の「受け」、そして白3が「ヒラキ」です。辺に白の陣地を築いています。

お互いにこのようにして陣地を作り合っています。
また、白3は白1の石から「二間トビ」でヒラキを行っているので、「二間ビラキ」という名称になります。

他にも、
白Aが「大々ゲイマビラキ」
白Bが「大ゲイマビラキ」
白Cが「三間ビラキ」
という名称になります。
辺に陣地を作ろうとする手が「ヒラキ」ということになります。

なので、黒1のような手も「ヒラキ」です。
辺に陣地を築こうとしていますね。

こんなイメージですね。

また、黒1は三線でも有効な手で、これも「ヒラキ」になります。
同様に、黒Aや黒Bも辺に陣地を作ろうとする手なので「ヒラキ」ですね。
関連記事:
【囲碁のヒラキの意味と使い方】辺への打ち方の基本を初級・中級の方向けに解説!
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敵と味方が接近した時の囲碁用語
①ツケ

手の性質:攻撃
黒1が「ツケ」です。白石に対してくっつけていますね。相手の石を攻める手です。

お互いに、手数(逃げ道)が少なくなります。「ツケ」は相手の石を取れる可能性がある一方、自分の石も危うくなるため、使いどころには十分注意しましょう。
②ハネ

手の性質:攻撃
黒1の「ツケ」に対して、白2と斜めに応じる手が「ハネ」です。黒1を強く攻める、積極的な一手となります。

黒1の手数を減らしながら、青丸あたりに勢力を築くことを意識した手です。

同じく、この白2も「ハネ」です。黒1に対して、白が斜めに石を動かして応じています。

黒の手数を抑えながら、青丸あたりに白の地を形成しようとしています。
ハネは敵味方が接近した場面で大きな利益を得られる手です。周囲に敵が少なく味方が多い時に「ハネ」を活用しましょう。
③ノビ

手の性質:守り
黒3が「ノビ」です。白にアタリをかけられないよう手数を伸ばしています。
関連記事:
【囲碁のツケ・ハネ・ノビ】格言の意味がよくわかる!接近戦の仕組みを徹底解説

このように黒1と黒3がつながっているため、取られるまでの手数(逃げ道)が増えています。
味方の石を強化する手がノビです。

同じ考え方で、黒3も「ノビ」ということになります。

このように手数を延ばしています。そして、ノビは守るだけの手ではありません。
次の狙いがあります。それが「④キリ」です。
④キリ

手の性質:攻撃
黒1が「キリ」です。白を分断する手です。

白Aと白Bを分断して攻めています。
この図の黒1は非常に優れたキリで、白Aと白Bの手数がどちらも二手しかない状態です。
黒はどちらかの白を攻めることができそうですね。
⑤断点(キズ)

黒1の「ツケ」、白2の「ハネ」、黒3の「ノビ」という戦いの流れになった時、次に黒は×のキリを狙っていることが分かりました。
白の立場で考えると、×の場所が弱点(断点・キズ)ということになります。
実戦では、こうした斜めのキズを探して打ってみましょう。
⑥ツナギ(ツギ)
(1)カタツギ

手の性質:守り
白4が「ツナギ(ツギ)」です。
断点を相手に切られないよう補強する手です。特に、白4と縦横でしっかり石をつなぐ手を「カタツギ」と言います。

白4のカタツギを打つことで、白が縦横すべてつながり、手数が大幅に増えます。
非常に強い石になるということです。
(2)カケツギ

断点の守り方として「カケツギ」という守り方もあります。白4が「カケツギ」です。
これで白は連絡できているのですが、どういうことかというと…

黒がAと切ってきても、次の白番で白Bと打てば黒を取ることができます。
つまり、分断されないということです。
相手の「キリ」を防ぐ手はすべて「ツナギ(ツギ)」ということになります。

そして白4は断点を守るだけでなく、青矢印の方向へ発展しています。
キズを守りながら、効率よく地を作っているのですね。

同様に、この図の白4もカケツギです。

黒がAと切ってきても、白Bと応じて黒を取ることができます。
黒はAに入れないため、白はつながっています。
⑦オサエ

手の性質:守り
黒1が「オサエ」という手です。白が進んでこないよう、進行を止めています。

白が青矢印の方向に進んでこないよう止めているのですね。

同様に、この方向へ進んでこないよう、

黒1と打つ手も「オサエ」ということになります。
他の例も確認してみましょう。

白が1と来た時に、矢印の方向にこれ以上進まないように…

黒2がオサエ。黒地を守っているのですね。

また、白1がこのように進んでこようとした時にも…

黒2がオサエです。地を守るための重要な一手となります。
実戦では、相手がどの方向に進もうとしているかを読むことがポイントです。
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石を取る時の囲碁用語
関連記事:
【囲碁の基本手筋】初心者が最初に押さえるべき重要手筋をていねいに解説!
①アタリ

あと一手で石を取れる状態のことを「アタリ」と言います。
黒が1と打つことで、白がアタリになりました。

黒がさらにAと打てば、白△を取ることができます。
そして、黒1のことを「アタリする」や「アテ」、「アテル」などと言います。

同じように、この黒1も「アテ」です。白△をアタリにしています。
②両アタリ

黒1が「両アタリ」です。
白を分断しながら、二つ同時にアタリしています。

どちらの白△もアタリの状態ですね。
黒はこのあとAかBのどちらかに打って、白△を取ることができます。

白が2と逃げれば、黒3でこちらの白△が取れます。

白が2でこのように打てば、黒は3と打って逃げなかった方の白△を取ることができます。
関連記事:
【囲碁入門⑬】石を取る手筋「両アタリ」の基本をていねいに解説!
③シチョウ

こんな状況で黒が白一子を取ろうとした場合…

黒1が良い手です。白をアタリにしています。

このあと、うまくアタリが続くように打っていき、最終的に白をすべて取ってしまうのが「シチョウ」という石の取り方です。
アテ方に規則性がありますので、
慣れると比較的すんなり打てるようになると思います。
この図の手順を、ぜひ碁盤に並べて体感してみてください。

手順通りに並べると、最後はこのように白をすべて取ることができています。
関連記事:
【シチョウ入門】囲碁の読みを鍛える意外な方法!~シチョウアタリ上達法~
④ゲタ

このような状況で黒が白△を取ろうとしたら…

黒1が良い手で、これが「ゲタ」です。(シチョウでは取れないことも確認してみてください。)

ポイントは、白△の逃げ道に先回りしていることです。

白が2、4と逃げ出そうとしても、黒3、5と閉じ込めるように応じて白を取ることができます。

こういう状況になるのですね。「ゲタ」という取り方でした。
関連記事:
【囲碁入門⑰】石を取る手筋「ゲタ」の基本をていねいに解説!
⑤オイオトシ

このような形があったとします。
ここで黒番で、うまく打つと白を取ることができます。
どう打つかというと…

黒1が好手です。
白△を取ることができます。

白が2と助けようとしても、黒3でまとめて白を取れていますね。
これが「オイオトシ」です。
アタリをつないでも、まだアタリの状態になるのがオイオトシです。
関連記事:
【囲碁入門⑮】石を取る手筋「オイオトシ」の基本をていねいに解説!
⑥ウッテガエシ

このような形で黒番です。
うまくすると白石を取れるのですが、どこに打てばよいでしょうか?

黒1が良い手で、これが「ウッテガエシ」です。
次は白番なので、黒1が取られてしまいそうなのですが…

白2と打たれて、黒一子は取られてしまいます。
ただ、
よく見ると…

白もアタリになっていました。
黒3と打って、白三子を取ることができます。
このように捨石を使って、最終的に相手の石をまとめて取る手を「ウッテガエシ」と言います。
関連記事:
【囲碁入門⑯】石を取る手筋「ウッテガエシ」の基本をていねいに解説!
死活の囲碁用語
関連記事:
【囲碁入門⑦】「生き死にの原理」死活の本を読む前に確認しよう!
①欠け眼

こんな形があったとします。この白は黒に囲まれており、生きているかどうかという状況です。
二眼あるかどうか、ということですね。

Aの場所はしっかりした白の眼ですが、Bの場所は「欠け眼」です。
白×が黒に囲まれてアタリになっているからです。

白が1とつないだとしても、白は一眼しかありません。
1の場所は眼ではなかったということです。
結局この白は一眼しかなく、取られてしまう状況です。

ここが難しいところですが、白×が直接アタリになっていなくても、Bの場所は「欠け眼」なのです。
詳しくはこちらをご覧ください:
【囲碁入門⑩】「欠け眼(かけめ)」死活で重要な眼の形を解説
②打ち欠き

相手を欠け眼にするテクニックとして「打ち欠き」という手があります。
この状況で黒番です。白を欠け眼にしてみましょう。

黒1が良い手で、これが「打ち欠き」です。
この黒は次の白番で取られてしまうのですが…

白2と取ったとしても、×の場所が「欠け眼」になります。
最終的に白は一眼になり、黒は白石をすべて取ることができました。
③中手
(1)三目中手

このような形があったとします。
黒が白を囲んでいる状況ですが、黒番ではどこに打てばよいでしょうか?

白に白△の場所に打たれると、AとBに眼ができて白を取れなくなります。
黒番ですが、このように白の立場で考えると答えが見えてきます。

そこで、白に二眼を作らせないために黒1が良い手です。
ここに打つことで白は一眼しかできません。
これが「三目中手」です。

同様に、黒1も「三目中手」です。
ここに打つことで白が二眼を作るのを阻止し、白を取ることができます。
(2)四目中手

白地が四目の場合にも、黒番で一眼にすることができます。
黒はどこに打つとよいでしょうか?

黒1が良い手で、これが「四目中手」です。(白が黒1の場所に打つと白が生きてしまうことを確認してみてください。)
黒1を打つことで、白が生きるのを妨げてまるごと取ることができます。
(3)五目中手

このような五目の白地があったとします。
この形も黒番で、白を一眼にすることができます。

黒1が「五目中手」です。この場所は白が打つと二眼できてしまうポイントです。黒1を白と置き換えて見比べてみてください。
白が打つと二眼できる場所を妨げることで、白は一眼になります。
関連記事:
【囲碁入門⑪】「中手(なかで)」死活に欠かせない中手とは?
(4)六目中手(花六)

「六目中手」というものもあります。
このような六目の陣地を一眼にすることができます。
花の形に似ているため「花六」とも呼びます。

黒1が白に眼を作らせない「六目中手(花六)」です。
黒1を白と置き換えて、白の眼の出来具合を確認してみてください(眼がたくさんできます)。
黒1と打つことで白の眼は一眼になり、黒はまるごと白を取ることができます。
④生き形
(1)直四

このような一直線の四目の陣地は二眼がある状態です。「直四(ちょくよん)」と言います。
一部屋しかないように見えますが、黒が入ってきた時に対応すれば二眼を作ることができます。

黒1と中手に入ってきても、白は2と応じることで二眼を作ることができます。

このように二眼がありますね。「直四」の陣地があれば生きているということになります。
関連記事:
【囲碁入門㉖】「直四(ちょくよん)」生き形の基本パターンを理解しよう
(2)マガリ四目

このような形も生きています。「マガリ四目(まがりしもく)」と言います。
この形も、黒が攻めてきたら対応するという考えで大丈夫です。

例えば黒1と入ってきたら、白2と応じて二眼を作ることができます。
黒1でどのような攻め方をしてきても、白がきちんと対応すれば二眼を作って生きることができます。「マガリ四目」は生きているということです。
関連記事:
【囲碁入門㉓】「曲がり四目」生き形の基本パターン
以上が、基本的な囲碁用語の解説です。
囲碁を学ぶ中で用語が分からなくなった時に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
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