「シチョウ」とは石を取る手筋のひとつで、とても重要な技術です。
シチョウを身につけることで、自陣に入ってきた相手の石や、切り込んできた石を効果的に取れるようになります。
また、「シチョウで取る練習」は棋力アップに大いに役立ちます。
- シチョウとは何か?
- シチョウアタリとは何か?
- シチョウアタリをどう見極めるか?
- シチョウアタリで読みを鍛える方法
級位者の方はぜひ参考にしてみてください!
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シチョウとは?
まず、「シチョウ」とはどういうものなのかを確認しましょう。
ということを見ていきましょう。

シチョウとは相手の石を取る手法のひとつで、この図のような局面で使える技(手筋)です。
ここで黒番のとき、白を巧みにアタリにすることで最終的に白を取ることができます。
では、どのように打つのでしょうか…

黒1の一手です◎
白をアタリの状態にしています。

黒○に白を押し付けるようにアタリするイメージです。

白が2と逃げた際に、

黒○と接しているため、白の逃げ道は二方向しかありません。
これがシチョウの核心です。
次の黒の手は…

黒3がGOOD!
白二子をアタリにしています。

白が下から上へ進んできたので、その進行方向を遮るイメージです◎
・白の逃げ道を狭めながら攻める
・白の進行方向を塞ぐ
この二点がポイントです。

白が4と逃げても、白の逃げ道はやはり二方向しかありません。
再びアタリをかけられますので、黒が優勢に攻めている状況です。
そして、

白4は左から右へ進んでいますから、次の黒の手は…

黒5です◎
白の進行方向を遮るようにアタリするのがコツです。

これを繰り返すことで、最終的に盤の端へ追い込み、白を全部取ることができます◎
これが「シチョウ」という石を取る手筋でもあります。
この石の動きは、実際に碁盤に並べて確かめてみてください。
関連記事:
【囲碁入門⑭】石を取る手筋「シチョウ」の基本をていねいに解説!
さまざまな基礎手筋についてはこちらをご覧ください:
【囲碁の基本手筋】初心者が最初に押さえるべき重要手筋をていねいに解説!
シチョウアタリとは?
シチョウとは、アタリをかけ続けて盤の隅に追い込み、石を取る方法でした。
この取り方の性質上、うまくいかない場面も存在します。

たとえば、このような局面です。
白△がいますね。

先ほどと同様に黒1とアタリしてシチョウで取ろうとしますが、

白12まで進むと、白△とつながってしまいます。
こうなると白をアタリにできなくなり、取ることができません。
シチョウ失敗です。

この時の白△を「シチョウアタリ」と言います。
シチョウで追いかけた際に当たってしまうのです。
シチョウアタリの練習問題①

さて、この図は先ほどと少し異なります。
白△が一路左にずれました。
この白△が「シチョウアタリ」かどうかを考えてみましょう。
実際にシチョウを碁盤に並べてみると、大変勉強になりますよ。

黒3~9とアタリを続けても、白10まで白△とつながって取れなくなります。
この図はシチョウ失敗で、白△はシチョウアタリだったということです。
シチョウアタリの練習問題②

では、今度はどうでしょうか?
白△がさらに左へずれました。
黒1のシチョウは成立する(最終的に白を取れる)でしょうか?
それとも、白△に当たって取れなくなるのでしょうか?
実際に碁盤に並べてもよいですし、頭の中でシチョウの動きをイメージできれば理想的です。
下の図のようになります。

白10まで進んだとき、黒7がアタリになってしまいます。
黒が11とつないでいる間に白12などと打たれ、白を取れなくなってしまいます。
このように、白△のせいで味方の石がアタリになることもあります。白△もシチョウアタリでした。
シチョウアタリの練習問題③

今度は白△を右に大きくずらしてみました。
黒1のシチョウは成立するでしょうか?
それとも、白△はシチョウアタリなのでしょうか?
シチョウの動きにだいぶ慣れてきたと思いますので、ぜひ頭の中でこの後の展開を想像してみてください!
では、実際に確認してみましょう。

今回も白△とつながってしまいますね。
白△はシチョウアタリだったのです。
シチョウアタリの練習問題④

では、この図の白△はどうでしょうか?
黒1とアタリした後の展開を頭の中で想像してみましょう。
どうなるかというと…

今回は白△に当たりません!
黒21まで、シチョウで白を取ることができました◎
白△はシチョウアタリではなかったのです。
シチョウアタリの練習問題⑤

最後はこの図です。
白△が少し変わった位置にいますが、どうでしょうか?
頭の中で読んでみてください。
正解でも不正解でも「読みの練習」になります。
では、答えを確認してみましょう。

白16まで進んだとき、白△のせいで黒13がアタリになってしまいます。
黒がアタリをつないでいる間に、×の断点を攻められて黒が苦しくなってしまいます。
白△はシチョウアタリだったのです。
シチョウに関する練習問題はこちらをどうぞ:
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シチョウアタリの見極め方
ここまでさまざまな事例を見てきましたね。
事例から学ぶ「シチョウアタリ」の見極め方をご紹介します。

この図の場合、右上に白がいないのでシチョウで取れますが、シチョウが通る範囲があります。
そのエリアとはどこかというと…

このエリアです。
シチョウをかける黒石の隣の地点から、このように確認します。
このエリア内に白がいれば、それが「シチョウアタリ」です。
つまり、

白○はエリア外なので、シチョウとは無関係です。
白×はギリギリエリア内なので、シチョウアタリになります。
いかがでしょうか。
シチョウアタリ上達法
練習問題を解いていただくと分かりますが、「シチョウ」の動きを頭の中でイメージすることは「読みの訓練」になります。
答えは並べれば確認できるので、自分で問題を作って自分で解答を出す練習も効果的です。
先ほどは「シチョウアタリの見極め方」をご紹介しましたが、実戦では当てはまらない場面も多くあります。
それはどんな状況かというと、

たとえばこのような場面です。
シチョウの範囲内に白も黒も存在する状況。
こういった場合、白△が必ずしもシチョウアタリとは限りません。

この場合は、黒が白をシチョウで取ることができます。
黒○の存在により、白△ごとまとめて取ることができるのです。
このように敵も味方もいる場合は、頭の中で読むしかありません。
しかし、これこそが「読みの訓練」になるのです。

最後に、この図の展開を読んでみましょう。
黒1と打って、シチョウで白を取れるでしょうか?
頭の中で読んでみてください。
読めましたか。
答えを見ていきましょう。

この場合は白△がシチョウアタリになり、取ることができません。
黒○とは無関係に白△とつながってしまいます。
「シチョウアタリ上達法」はこのような内容です。
碁盤に適当に敵と味方の石を置いて、シチョウで取れるかどうかを頭の中で読んでみてください。
読みの力が養われるだけでなく、シチョウを判断する訓練そのものが実戦で大いに役立ちます。
問題を作るのも答えを確かめるのも手軽にできます(実際に碁盤に並べて確認できます)ので、ぜひ挑戦してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
囲碁の総合的な上達法についてはこちらをご参照ください:
【囲碁上達法】初心者から初段を目指す4つの学習ステップ


