囲碁の上達を目指すなら「指導碁」はとても効果的です。わからない点を直接質問できますし、思いがけない改善点を指摘されて、一気に棋力が上がることもあります。
今回は、「指導碁の効果」「良い指導碁と良くない指導碁」「囲碁教室での指導碁の料金目安」「おすすめの指導碁」などについてまとめていきます。
これから指導碁を受けてみたい方のご参考になれば幸いです。
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指導碁とは?
指導碁とは、先生と直接対局しながら、良かった点の確認や改善すべき点のアドバイスをもらえるサービスのことです。
・一対一で行う「個人指導碁」
・複数の生徒と同時に行う「多面打ち指導碁」
・インターネットの対局サービスを使った「ネット指導碁」
などがあります。
囲碁の総本山である「日本棋院」や地域の「碁会所」で提供されている指導碁は、一般的に「多面打ち指導碁」の形式が多いです。
多面打ち指導碁の場合、生徒の人数は3〜4名が一般的で、「三面打ち」「四面打ち」などと呼ばれます。

椅子とテーブル、碁盤をセットしてこのような形で行います。
中央の回転椅子に先生が座り、周囲の席に生徒が座る形式です。
指導碁の効果
指導碁の最大の効果は、「自分の悪い手を直してもらえる」ということです。
自分では気づかなかった手が問題だったりすることがあります。それを指摘してもらうことで、効率よく上達できます。
また、気になる点を先生に直接質問でき、疑問をその場で解消できるのも大きなメリットです。
良い指導碁と良くない指導碁(初心者・級位者向け)
どの分野でも同じですが、「教える」という行為には高い技術が求められます。
「優れたプレイヤーが優れた指導者とは限らない」
ということは、スポーツの世界でもよく言われることです。
囲碁も例外ではありません。
「囲碁が強いからといって、指導が上手いとは限らない」のです。
そのため、「大会で優勝した」「何段である」といった実績は、指導碁の質を判断する基準にしない方が賢明です。
強い先生に挑戦したい場合は別ですが、教わりたい場合には話が難しすぎることもあります。
高段者の方で真剣勝負を楽しみたい場合は、先生への挑戦自体が有意義な経験になると思いますので、今回は「効率よく上達したい初心者・級位者の方」のための「良い指導碁」を見極めるポイントをDecor Horizon流にお伝えします。
良い指導碁に欠かせない「フィードバック」
あらゆる分野に共通する「コーチング」の話になりますが、何かを上達させるうえで「フィードバック(指摘・修正)」を受けることが非常に重要です。
どの分野のトッププレーヤーにも必ず師がいて、常にフィードバックを受け続けているものです。
つまり、優れた選手を育てる優れた指導者がいて、的確なフィードバックを与えられる人が良い指導者なのです。
これは「指導碁」においても同じことが言えます。
質の高いフィードバックをくれる先生に学ぶことが、上達への近道です。
2種類のフィードバック
ここで、フィードバックについてもう少し掘り下げてみましょう。
フィードバックには、
・意識的フィードバック
・無意識的フィードバック
この2種類があり、どちらも欠かせません。
・意識的フィードバック
意識的フィードバックとは、「過去の対局を振り返り、その場面について意識的に教わること」です。
テニスに例えると、「あの場面ではあちらへ打ち返す方が良かった」といった試合後のアドバイスが意識的フィードバックにあたります。
囲碁で言えば、対局が終わってから「この場面ではここに打つと良かったですよ」というような振り返りです。いわゆる対局後の検討ですね。
これを続けることで、その場面をじっくり認識し、理論的に学んでいくことができます。
・無意識的フィードバック
無意識的フィードバックとは、「対局中に、リアルタイムでコツや改善点を教わること」です。
テニスに例えると、「ここで腕を引いて、腰でボールを打つ感じで、そうそう。もう少し溜めて…」というような、その場でのアドバイスが無意識的フィードバックにあたります。
囲碁で言えば、打ちながら「今の手よりこちらの方が良いですよ。次に相手がこう来たら、こんなイメージで打ちます」というように、対局中に会話しながら進めていく形です。
これを続けることで、感覚やイメージが伝わり、こういう打ち方が良いのだという手応えが生まれてきます。
そして、指導碁においては「無意識的フィードバック」が不足していることが少なくありません。
対話しながらアドバイスをくれる先生が身近にいるなら、あなたはとても恵まれています。その先生はきっと素晴らしい指導者ですので、大切にしてください。
初心者・級位者にとっての「良い指導碁」
フィードバックについて解説しましたが、囲碁の世界では「意識的フィードバック」は得やすい一方、「無意識的フィードバック」はなかなか得られないことが多いです。
これは囲碁の「静かに打つ」という文化的な性質上、なかなか改善しにくい部分でもあります。
しかし、それでは学ぶ側にとって困ってしまいますよね。
意識的フィードバックである「対局後の検討」は、一局の流れをしっかり記憶している有段者・高段者の方には大変有益ですが、囲碁を始めたばかりの方や級位者の方は、後から指摘されても「何の話だろう?」となってしまいがちです。(Decor Horizonの受講生のひとりが「炭酸の抜けたサイダーみたい」と表現していたのが印象に残っています。)
そこで、Decor Horizonが考える「初心者・級位者にとっての良い指導碁」とは、
・指導碁を「受講者の練習の場」と捉えて、勝負よりも指導を優先してくれること。(互先の練習なども歓迎!)
・対局中に、その場ですぐに手直しをして、より良い手へ導いてくれる。
・分かりやすいシンプルな言葉で、良くない手の理由を丁寧に教えてくれる。
・同様に、明快でシンプルに、良い手の理由を解説してくれる。
・対局後に、手直しした箇所を改めて復習として振り返ってくれる。
このような手です。
「無意識的フィードバック」を対局中に適宜受けながら、最後にその内容を「意識的フィードバック」として復習することで、自分の碁の重要なポイントをしっかり把握でき、改善・上達につながります。
色々と書いてきましたが、結局のところ「気軽に話しながら打ち進めてくれる指導碁」が、初心者・級位者の方にとって理想的な指導碁だと考えています。
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初心者・級位者にとっての「良くない指導碁」
少し書きにくい内容ですが、自戒を込めて「あまり良くない指導碁の条件」も挙げておきます。
良い指導碁の条件の逆になりますが、「有段者」や「高段者」の方には非常に有益な指導碁となる場合も多いので、参考程度にご覧ください。
・棋力に合わせたハンディキャップ(置き石)を用いて、真剣勝負を行う。
・対局中は一切言葉を交わさず、盤上で語り合う(囲碁は古来「手談」と呼ばれています)。
・終局まで打ち切り、勝敗の結果を出す。
・その勝敗の要因を探るべく、一手目から並べ直す。
・良かった手と悪かった手を多数指摘してくれる。
このように「意識的フィードバック」のみで構成された指導碁です。
(ハンディキャップなしの)プロ同士の対局がまさにこのスタイルです。
このスタイルの指導碁は、高段者の方であれば打った手をすべて記憶していることも多く、非常に有益です。しかしそうでない場合は「難解な指導碁」になりやすいですね。
立場をわきまえずあれこれ述べてしまい、大変恐縮ですが、
指導碁を始める前に「途中で質問してもよいですか?」とひと言確認しておくと良いかもしれません。
指導碁の料金
多面打ち指導碁の料金は、会場や先生によって異なります。
一般的な囲碁インストラクターによる指導碁は「1局3,000円~」や「1時間3,000円~」程度が多いようです。
プロ棋士の先生による指導碁は、「先生の段位」によって料金が設定されています。
囲碁教室での指導碁料金の目安
囲碁の総本山である「日本棋院」の指導碁料金は以下のとおりです。(本記事公開当時)

これが、日本棋院が定めた基準となっています。
プロの先生に直接指導を受けられることを考えると、リーズナブルに感じますね。
日本棋院の公式サイトへのリンクを掲載しますので、ぜひご参照ください。
日本棋院公式サイト:囲碁の日本棋院
この記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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