今回は「中押し(ちゅうおし)」と「投了(とうりょう)」について解説します。
囲碁は、対局中に自分からギブアップを宣言できるゲームです。
その際の専門用語として「中押し」と「投了」があり、それぞれにルールやマナーがあります。今回の記事で詳しく解説します。
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囲碁の中押しとは
囲碁の「中押し(ちゅうおし)」とは、「相手がギブアップを宣言し、終局まで打たずに勝ちが決まること」です。
中押しで勝った場合は、正式には「中押し勝ち(ちゅうおしがち)」という結果になり、立派な1勝です。(プロ棋士の対局結果の約半数が「中押し勝ち」です。)
投了とは
「投了(とうりょう)」とは、対局中に形勢が不利になり、勝ち目がないと判断してギブアップを宣言することでもあります。
投了の際には「負けました」「まいりました」「ありません」などと相手に伝えてギブアップの意思を示します。
投了のタイミングは対局者本人が決めてよく、「この勝負は勝ち目がない」と感じたら投了できます。
投了のルール
投了のルールはひとつだけです。
それは、「相手の手番ではなく、自分の手番に投了すること。」というものです。
相手が次の手を考えているときに投了してはいけません。
投了のマナー
投了のマナーとして、以下の2点に気をつけましょう。
- 序盤の15手前後など、あまりにも早すぎる投了
- 終局して陣地を数えるだけの状況での投了
これらはマナーとして好ましくありません。(ルール違反ではありませんが、相手への配慮が欠けます。)
早すぎる投了は相手を戸惑わせますし、終局後の投了は「最後まで付き合ったのだから陣地を数えましょう」という気持ちにさせます。
どちらも「相手の時間と労力を尊重するマナー」です。序盤の数十手で勝負を諦めるのは相手に失礼ですし、終局まで付き合っていただいたなら、陣地を数えるところまで丁寧に進めましょう。
それ以外のタイミングであれば自由に投了できますので、「勝ち目がない」と判断したら投了も選択肢に入れてみましょう。
※投了することを「投げる」とも言います。
※形勢判断を習慣にすると、囲碁の上達にも大いに役立ちます。
関連記事:
【囲碁の形勢判断~実用的な3つの方法~】参考棋譜を使って具体的に解説!
野球の「中押し」は囲碁が語源
余談ですが、野球の「中押し(なかおし)」は囲碁の「中押し(ちゅうおし)」が語源とも言われています。
かつて「僅差でリードしているチームがさらに点を追加すること」を表す言葉がなかった頃、あるプロ野球選手が新聞の囲碁欄で「中押し」という文字を目にしました。
「これだ!」と直感したその選手が、野球の話の中で「これで点が入ったら中押し(なかおし)ですね」と、読み方を「なかおし」と誤って使ったことから、
野球の試合で、僅差でリードしているチームがさらに点を追加することを中押し(なかおし)というようになったと言われています。
※大差でリードしているときの追加点を「ダメ押し」と言いますが、これが囲碁と直接関係しているかは定かではありません。
ただ、「ダメ」という言葉自体が囲碁の「駄目」に由来するため、まったく無関係ではなさそうです。
関連記事:
【囲碁用語が日常語の起源に!?】身近な言葉の由来をたどると囲碁が見えてくる
まとめ
- 相手に「負けました」などと言われて投了された場合⇒「中押し勝ち」
- 自分が「まいりました」などと言って投了した場合⇒「中押し負け」
- 投了は自分の番に行うのが「ルール」
- 早すぎる投了や、終局後の投了は「マナー違反」
いかがでしょうか。
対局中に「今、有利か不利か」と自分なりに形勢判断する習慣をつけることは、棋力向上にも非常に効果的ですので、ぜひ意識して対局に臨んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ぜひ参考にしていただければ幸いです!
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