囲碁を始めたばかりの初心者の方に向けて「9路盤の打ち方」をわかりやすく解説します。
一局の流れを丁寧に解説しますので、打ち方やコツがよく理解できます。
序盤(布石)から終局まで、基本を確認しながら見ていきましょう!
19路盤の打ち方のコツを学びたい方は、下のDecor Horizon囲碁オンライン講座をご活用ください。
今なら「序盤のお手本~厳選30譜~」という19路盤の布石教材もプレゼント中です!
囲碁9路盤の打ち方
ルールを覚えたら、「実際にどう打つのか」を見て、碁盤に並べていくことが上達のコツです。
ルールを確認したい方はこちら:
【囲碁入門①】難しいルールを分かりやすく解説!初心者向け4つのルールまとめ
では早速、9路盤での一局の流れを見ていきましょう。
【9路盤の打ち方】~布石(序盤)~
囲碁の布石は、黒と白それぞれの勢力の骨格を作る段階です。
どのように布陣を組むかによって、その一局の雰囲気や展開が変わるのが囲碁の面白さです。
今回は、もっとも基礎的な打ち進め方を見ていきましょう。
布石の基本は「隅」と「辺」を占めること

まずは隅から打っていきます。隅の方が効率よく陣地を作れるからです。
隅は少ない石数で陣地を囲うことができます。
そして、

イメージはこのような感じです。隅のスペースを囲っていますね。
大まかで構いませんが、布石では、碁盤の端から「3本目の線」か「4本目の線」に打つのが効率的とされています。
端から3本目の線⇒「三線」
端から4本目の線⇒「四線」
と呼びます。

碁盤の端が「一線」
赤い線が「二線」
青い線が「三線」
緑の線が「四線」
となります。この中でも三線と四線が陣地を作りやすいのです。

そのため、白も同じように別の隅を占めます。
さまざまな打ち方がありますが、最初は隅を打っていくと安心です。

同じ考え方で、黒3、白4と進みます。
お互いにこのように隅を打つことで、

全体に一体感が生まれました。右辺が黒模様、左辺が白模様です。
この後は、黒模様と白模様の境目を打っていくのがコツです。

例えば黒5のような手です。
このように、隅と隅の間のエリアを「辺」」と言います。

この手は、味方の石から「一間トビ」でつながりながら、赤丸の場所を新たに黒の陣地にしました。
下辺に黒地が広がったのです◎
また、左辺の白に近づくことで、白地の拡大を牽制しています。

白も、黒が近づいてきたので、白模様を補強しながら広げます。

白6は「ケイマ」と「ケイマ」で連携しながら、左辺の陣地を囲んでいますね。
さて、次の黒番で、左辺の白地に対して少し攻めてみましょう。
敵と味方が接触したら、近くに打って応戦

例えば、黒7です。
この手は、味方の石から斜めに進む「コスミ」で、次に白地へ入ろうとしています。

黒△からコスミでつながり、白地へ向かって進んでいます。

この後、黒○に打ちたいのです。
こうなると、左辺はもう白の陣地とは言えなくなってきますね。

そのため、白の8手目はとても大切な守りになります。
このように、敵が近づいてきたら、敵の進みたい方向を遮るイメージで近くに打つことがコツです。

白8と打つことで、左辺の白地を守っています。

また、見方を変えると、白は次に右辺の黒模様へ進もうともしています。
そう読んだ黒は…

黒9と止めて、右辺の黒地を守ります。
白の進行を遮ることで、大きく黒の陣地を囲うことができます。
このように「境目」を打つことが大切なのです。

白も境目を打っていきましょう。
例えば白10です。この手は、白△の石から「ハネ」という動きで進んでいます。接近戦でよく登場する石の動きです。
囲碁用語がこれからいろいろ出てきますが、「なるほど」くらいに受け取っておいてください。気になる方は関連記事をご覧ください!
【囲碁用語まとめ辞典】初心者必見:基本用語はこの1記事でひととおり確認できます!

そして白10は、黒地へ進もうとしています。

そのため、黒も11と打って白の進行を止めます。
では、ここで戦いの練習です。
黒11は白の進行を止めただけでなく、次に白を取ろうとも狙っています。
黒11の次の狙いは何でしょうか?
では、答えを見ていきましょう。
実戦でよく出る「両アタリ」

黒は次に、黒1の「両アタリ」を狙っています。
黒1と打つことで、白Aと白Bが同時にアタリになります。
白がどう打っても、黒はAかBのどちらかを必ず取ることができます。
※手筋についてはこちら:
【囲碁の基本手筋】初心者が最初に押さえるべき重要手筋をていねいに解説!

もし白が2とAの方を助けたら…

黒は3と打って、白Bを取ることができます。
白Bを取ることで、

○の場所が黒地になり、さらに矢印の方向へ白地へ進んで白地を削る狙いが生まれます。黒は得をしたということですね。
では、
両アタリの場面に戻ります。

黒1が両アタリでしたね。

今度は、白が2と打って白Bを助けた場合を見てみましょう。

そうすると黒は3と打って、白Aを取ることができます。

このような結果になります。

そこからどんどん白地を削ることができるので、黒はやはり得をしました。
ご理解いただけましたか?

白10、黒11という局面から両アタリの話になりました。
黒11は黒の陣地を守るだけでなく、

○の両アタリを狙っているということです。
次は白の番ですから、

白12と、両アタリされないようにつなぎます。
このように、陣地の境界線を打ちながら、石を取り合う攻防が繰り広げられます。
※相手が境目ではなく自分の陣地に入ってきた場合の対処法はこちらの記事を参考にしてください!
【相手が陣地に入ってきた時の対処法】無理手を咎める2つの重要な考え方
Decor Horizonでは1級・初段を目指す「囲碁オンライン講座」を提供しています。
無料登録で「序盤のお手本~厳選30譜~」という限定教材もプレゼントしていますので、ぜひお役立てください。
【9路盤の打ち方】~ヨセ(終盤)~
囲碁の終盤の境界線争いを「ヨセ」と言います。
終局までの流れを見ていきましょう!
碁盤全体を見渡して、陣地の境目を探す
「黒地と白地の境目」を意識することがポイントです。
この局面では、下辺と上辺が陣地の境目になっています。(黒地でも白地でもないエリア)
次の黒番では「下辺」の境目を打ってみましょう。

このように打ちます◎
黒13のような手が好手です。

こんな感じで、黒地を広げながら、次に白地へ進もうとしていますね。
黒13を二線の境目ということで、「二線のヨセ」と言います。
そして、石の動きが「コスミ」なので、二線のヨセの一種として「二線のコスミ」と言います。
二線のヨセとして、コスミが効果的な打ち方になります。

では、対する白も陣地を守るために14と打って、黒の進行を止めます。
そして、止めながら次に黒を攻撃しようとしています。
どこを狙っているかというと…

白△です!
黒×をアタリして攻めようとしていますね。

そのため、黒も15と打って、黒×がアタリされないように補強します。
このようにして境界線が決まっていくのですね。こうした攻防がヨセです。
さて、次は白の番です。
碁盤全体を見渡して、残りの境目を探します。
そして、白地と黒地の境目の中でも最も広い場所は…

上辺です◎
白16などと打つと白の陣地が広がりますね。

白△の石から「ケイマ」で進んでいて、青丸の場所を囲みながら、次に黒地を削ろうとしています。

そのため、黒も17と打って、右上の黒の陣地をしっかり守ります。

次の白は、白〇同士をつなぐイメージで…

白18が優れた一手です。
少しずつ陣地の境界線が定まってきましたね。

白18は青丸の箇所を白地にするだけでなく、次に黒を攻める狙いも秘めています。
その場所はどこでしょうか?
白の次の狙いとして、上の図でもう一度白が打つとしたらどこになるでしょうか?
という視点で考えてみましょう。
では、答えを見ていきましょう。
ヨセで登場する「両アタリ」

白1がその狙いです。
ここへ打つことで、黒Aと黒Bが同時にアタリの状態になります。
つまり「両アタリ」です。
白はどちらかの黒石を取ることができます。

黒が2とAの黒石を救出しようとすれば、

白は3と打って、黒Bを取り上げます。

こうなると黒地をどんどん削れますので、白にとって大きな得となりましたね。

両アタリの場面に戻って、ここで黒が

黒2と打って黒Bの方を守ったとしても

白3で、黒Aを取ることができます。

この展開でも、白は大きな利益を得ていますね。
黒石を取り、黒の陣地を縮めることに成功しました。
さて、

白18は上辺に白地を築くだけでなく、次に白〇の両アタリを狙っていることが分かりました。
黒の立場からすると、両アタリを打たれると非常に困りますね。
そこで、

次の黒19は、このように「白に打たれると困る急所」へ先手を打って守ります。
理解できましたか?
ヨセの締めくくりは「一線のヨセ」

ここで碁盤全体を見渡すと、残る境界は緑エリアの二ヶ所です。
終局がいよいよ近付いてきました。
次は白番でしたね。
上辺の緑エリアへ白が打つとすれば、どこが最善でしょうか?
白地を増やして黒地を減らす、というイメージで考えてみてください。

白20が好手です。
「ハネ」という石の動きですね。
この一手は、

味方の石と連絡しながら、次に黒の陣地へ踏み込んで黒地を削ろうとしています。
これが「一線のヨセ」の一つで、「一線のハネ」と言います。

対する黒も21と受けて止めます。
同時に、白△をアタリにしていますね。

次に黒〇と打って、白△を取ろうとしています。

そのため、黒21に対しては白一子が取られないよう白22と応じます。
これで上辺の決着がついたように見えますが、実は白22にも次に黒を攻める狙いが潜んでいます。
もう一度、白が打つとしたらどこでしょうか?
では、いきます。

白22は次に、白Aへ打つことを狙っています。
そこへ打つことで、黒一子がアタリになりますね。
こうなると、黒はもう逃げることができません。

仮に黒がBと逃げようとしても、白はCと打って黒二子を取ることができます。
つまり、

白22と守った後、黒も23と断点を補強する必要があります。
これで一件落着となります。
さて、残るは下辺ですね。
白番で下辺の境界を打っていきましょう。

先ほどの白20と同様に、白24の「ハネ」です。
位置が一線なので、「一線のハネ」ですね。

このように黒地へ向かって進んでいます。

ですから、黒も白の進行を食い止めます。
止めながら、白一子をアタリにしていますね。

そのため、白26と取られないようにつないで、一件落着です。
お互いに危険な石がないか、全体を確認してみてください。
また、盤全体を見ると、陣地の境界もすべて定まりました。
これで終局となりますね。
お互いに打つ手がなくなったら「終局」

斜め方向が気になるかもしれませんが、黒石からはもう道が伸びていないので進むことができません。

例えば黒1と入っても、白2などと応じられて黒1は取られてしまいます。
黒はもう白地の中へは入れないのですね。

同様に、白からも黒地へは進めません。
斜めには線がないためです。

例えば白1と入ったとしても、黒2と打たれて取られてしまいます。
このように、お互いに相手の陣地へ入れない状況になっています。
これが終局の状態です。お互いに打てる場所がなくなったということで、正式には二人とも「パス」を宣言して終局になります。
【囲碁のパスとは】終局の方法がわからない方へ~終局の手順を丁寧に説明~
となりますので、陣地を数えて結果を確認しましょう!
【9路盤の打ち方】~終局(陣地を数える)~

黒の陣地は27目。

白の陣地は28目。
さらにコミが6目半加算されるので、白地は34目半(34.5目)となります。
黒地は27目でしたから、白の7目半勝ちという結果になりました。
※今回「整地」の手順は省略しましたが、整地に関する関連記事を参考に、陣地を数えやすく整えてみてください。
【囲碁の整地をマスターしよう!】19路盤での整地の手順と方法
まとめ

最後に、一手目から終局までの総譜を掲載します。26手で終局です。
いかがでしたか?
一手ごとの意味を確認しながらこの棋譜を並べると、囲碁の打ち方や雰囲気がだんだん掴めてくると思います。
ポイントをまとめると、
・序盤では「三線」と「四線」に打つのがおすすめ
・相手の石と接触したら、近くに打って応戦する
・陣地の境界を意識して打つと、自分の陣地が増えて相手の陣地が減る
・お互いに相手の陣地へ進む道がなくなったら「終局」
囲碁のコツはこのようなものです。
ぜひこの手順を何度か碁盤に並べて確かめてみてください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
次は、死活の練習として「詰碁」に挑戦してみましょう!
Decor Horizonでは1級・初段を目指す「囲碁オンライン講座」を提供しています。
無料登録で「序盤のお手本~厳選30譜~」という限定教材もプレゼントしていますので、ぜひお役立てください。


