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【三々の定石はずれを徹底解説】定石外れへの簡単な咎め方

定石外れの咎め方

こんにちは!
囲碁インストラクターの田中です。

今回は「囲碁オンライン講座」のサンプルとしてNo.4【定石はずれの咎め方】〜カカリ⇒ハサミ⇒三々〜を公開します。

定石外れを打たれた時の咎め方や、石が攻め合っている時の考え方を解説しましたので、ぜひゆっくりご覧ください。


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では、本記事では「三々定石の定石はずれの咎め方」を見ていきましょう。

こんにちは。
今週もよろしくお願いします。

今回はこのような形です。
図1
図解画像 30
この形の成り立ちを予想してみましょう!

どのような手順でできた形でしょうか?

では順を追って確認しましょう。

図2
図解画像 1
白の星に対して、
黒1と「小ゲイマガカリ」します。

図3
図解画像 2
白が2と受ければ
黒3と「スベリ」で白地を削ってから、
黒5と「ヒラキ」で辺へ展開したり

このように
図4
図解画像 3
すぐに黒3と「ヒラキ」へ転じる展開も考えられます。


しかし、

黒のヒラキを妨げたい、
と白が考えた場合…


図5
図解画像 4

白2と挟む。
これが今回のテーマ図への第一歩です。

そして


図6
図6:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白のハサミに対して黒は、
「辺が取れないなら隅をいただきます」
という考えで、黒3と三々に入りました。

他にも、

・白を分断する黒A
・白が受けていない事を咎める黒B

などが考えられます。

今回は黒3と三々に入ったということで、
次の白4について見ていきます。


(補足)
本編とは異なりますが
図7
図解画像 6
白△など、上辺にあらかじめ白石があれば、
このように白4と、こちらからオサエます。


そして、

図8
図解画像 1
例えばこのような展開になります。
白は上辺を重視していますね。

しかし、
今回は白△がいないので


(本編)白4はこちらから
図9
図解画像 7
オサエます◎
黒のつながりを遮断する、とも言えますね。

そうすると黒5は…?


図10
図解画像 8
反対側へ進む。
この黒5手目も

(補足)
白△のような敵石が待っている場合は
図11
図解画像 9
こちらへ打ちます。


その後


図12
図12:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
という展開があります。

このように、周囲の状況を見ながら、
お互いに石の進む方向を考えるのですね。

そして本編(図10)の黒5に対して、白6は…?


周囲の状況を確認して…


(本編)
図13
図解画像 34
ノビを選びます。
黒△が後方から狙っているため、白は安全にノビを選択します◎

このような形になります
石が近接している場合、基本的には近くに打つのが原則です。

そして、
選択肢はほぼ「ハネ」か「ノビ」の2択です。

・周囲に敵石があれば→「ノビ」

・周囲に敵石がなければ→「ハネ」

・味方石が多ければ →「ハネ」

このように判断していきましょう。
とにかく周囲をしっかり確認することが重要です。

それでは


(補足)
このような場合はハネ
図14
図解画像 11
△の位置に黒がいない時に、白6とハネます。

この後の展開は、



図15
図15:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒も△に味方石がいないため
隅で生きるべく黒7・9と黒地を広げていきます。

そして
締めくくりに

図16
図16:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒11・13と反対側の二線を拡張し、白14まで一段落です。
以前の「両翼への三々」と同様の展開ですね。

関連講座: 両翼への三々入り 【最初に学ぶ!三々入りの基本定石】両翼への三々の定石外れや考え方を解説
お時間のある時にぜひ復習してみてください。


さて本編の
図17
図17:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
本編で白6とノビを打った後は
(黒△がいるため、白は慎重にノビを選んだのでしたね。)


(定石)
図18
図解画像 32
このような展開になります。

黒→隅の確定地(黒△は捨て石!)

白→挟んだ側に厚み

をそれぞれ得る、という分かれです。
この定石の解説も、改めて詳しく取り上げますね。

・黒の立場から考えると、
「黒△のおかげで隅を大きく確保できました。」

ということになり、

・白の立場から考えると、
「黒が左辺へ展開するのを防ぎ、自分が左辺を得られました。」

という結果になります。

お互いにやりたいことが実現でき、互角の局面です。


となれば良いのですが


今回のテーマ図は
図19
図解画像 35
黒△がいるにもかかわらず、
白6とハネてしまった、この形です。

つまり定石とは異なる手を白が選んでいます。

黒はどのように咎めればよいでしょうか??

考えてみましょう。


実戦でこうなるとドキッとしますね。


驚いて下から打つと
図20
図解画像 14
黒7と二線で受けると…



図21
図解画像 15
このように二線を這うことになり、
これでは白の無理手が通ってしまいます。

定石(図18)と比べて黒が低い形ですよね。
黒は不満な結果です。

そのため、白6を咎めるべく


図22
図解画像 16
黒7と切りたいところです。
切って、どちらかの白石を取りにいきたいです。


しかし、ここには黒にも弱点があって


白8が黒の急所となります。

図23
図解画像 1
隅の黒は「二目の頭とお尻」を両方打たれた状態になってしまいます。

取られやすい危険な状況です。


図24
図24:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒が白△を咎めるにはこの石を取りたいのですが


白10と逃げられてしまい、

図25
図25:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白12まで、黒が先に取られてしまいます。

いきなり白を分断しようとすると、逆に黒が取られてしまいました。


ということで、黒7手目に戻ります。


図26
図解画像 2
白6のハネに対して、
黒はどう応じるか…

すぐに白を切るのは
うまくいかなかったので…

黒はまず


こう打ちます。

図27
図27:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
なんと、二線にサガる。

というよりも、
やはり相手に打たれると困る場所に先に打つのですね。


隅の黒を強化しながら
次に黒△と連絡しようとしています。

黒7に対して、白は分断したいので

白8と遮断します。

図28
図28:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
そこで


図29
図29:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒9と分断するのが、完璧な咎め方です。

隅の黒を強化してから分断するのがポイントです。


図30
図30:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒9と分断することで、白△の3子か白×の1子のどちらかを取ることができます◎


それでは
図31
図解画像 20
白10と来たら??


この手は
白3子を助けようとしている手なので、黒は


図32
図32:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白×を取りにいきます。

この白×の取り方はよく登場します。


コツがあって、まず一つ目は


①盤の端へ追い込む(黒11)
図33
図33:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
隅は石を取りやすいので、
「相手を隅へ追い込む」
ことが石を取るコツです◎

では
逃げる白12に対して…

どう攻めるかというと


②強い味方の方へ追い込む(黒13)
図34
図34:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
強い黒△の方向へ追い込みます◎


これを


図35
図35:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
反対側から白を攻めると
白14と打たれ、黒×が弱くなってしまいます。


黒は白の青矢印を止めたいのですが、

図36
図36:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白16で黒×が両アタリになってしまいます。

これは黒にとってまずい展開なので


図37
図37:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒13と、
弱い方の黒を補強しながら
強い黒△の方へ白を追い込むのが好手です◎


そして

図38
図38:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白14と来たら?


ここで、3つ目のコツです。


白14は
図39
図39:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
青矢印の方向へ進んでいます。

そして黒は
これを止める、という考え方です。


③敵の進行方向を遮断する(黒15)
図40
図40:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白の進行方向を黒15で止めて、
白を取ることができました◎


白はあと2手しかなく、
逃げ道もないので取れていますね。

うまく咎めることができました◎


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…さて、何の話だったかというと

図41
図41:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白2のハサミに
黒3と三々に入ったところから始まりました。


図42
図42:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白4には黒5と反対方向へ進み

白は
図43
図43:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒△がいるのを確認して
白6とノビを打つべきなのですが


図44
図44:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
誤って白6とハネてしまいました。

この白を黒がどう咎めるかというと


図45
図45:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒7とサガリを打って
黒○を強化してから


図46
図46:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒9と切るのでした。
そして、
白△か白×のどちらかを取れれば黒の成功です◎

先ほどは白×を取ることができましたね。


では、抵抗の仕方を変えて。

白10で


図47
図解画像 22
こちらの白を助けたら??


「白が逃げなかった方を狙う」というのがこういう場面のコツです◎

ですので今度は、
反対側の白3子を狙います。

どこに打ちますか?


白3子を
封鎖しながら詰めていく感じで



図48
図解画像 23
黒11が好手!

白3子の呼吸点を詰めていますね。
白は残り3手です。


どのように白を取れるか見ていきましょう!


白12でアタリしてきても…

図49
図解画像 24
黒13と逃げればOK◎


さらに
白14のアタリにも

図50
図解画像 25
黒15と逃げれば大丈夫です◎
アタリは意外と、逃げれば問題ないのです。


それでは、最後です。

上の図で、
白16に対して黒はどう打ちますか?

白を取る手を考えてみましょう。

できるだけ頭の中で石を置いた状況を思い描いてみてください。

黒、白、黒…と読みの練習です。


最初の黒は、


白をアタリ!

図51
図解画像 26
白4子がアタリですね。

では次は、白がつないだことを想像して、

さらにその次の黒を考えてみましょう。


取れるところまで読み切れましたか?



では見ていきますね


図52
図52:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白18とつないで

ここで


ここから想像してみても構いませんよ。



白を取るには

図53
図53:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒19◎

これでついに
白があと2手になりました。

図54
図54:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白が20と黒を分断しようとしてきても
黒21で白はアタリとなり、もう逃げることはできません。
白をしっかり咎めることができました◎

念のため、
周囲の黒石が安全かどうかも確認しておきましょう。(この後白にアタリされても、逃げるか白を取ってしまえば大丈夫です!)


まとめます。

最初の図に戻ると

図55
図解画像 28
白の視点で考えると
「周囲に敵(黒△)がいる場合のハネは危険」

でもあります。
黒△が近くにいる状況で、白1のハネが危ない理由を見てきました。


そして、咎める黒の手順も


図56
図解画像 29
白を攻める前に、
黒2とひと手準備してから黒4で分断します◎

これで、
どちらかの白石を取れる、という内容でした。

正しい定石では

図57
図57:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
白2のハサミに


黒が三々に入り

図58
図58:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒5に対して

図59
図59:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒△がいるため
白6のノビが正解で、

その後
図60
図60:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒7、9と隅を固めてから


図61
図61:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒11と脱出して一段落です◎


そして
図62
図62:定石外れへの簡単な咎め方の碁盤図
黒△を捨てることで黒が隅をしっかり確保し、

白はハサミを打った方向(青矢印)に勢力を築くことができました◎

これで、互角の進行(定石)となります。


いかがでしたか。
少し長くなりましたが、何度かゆっくり振り返ってみてください。
実戦的な戦いの感覚を養う練習になるはずです。

次回は
碁盤全体を広く見渡す「ワリウチ」について解説します。
ご覧いただき、ありがとうございました!


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