囲碁の「サルスベリ」とは終盤戦で有効な「ヨセの手筋」の一つです。
これは非常に重要な手筋で、実戦でよく現れる割には「止め方」が難しいです。
止め方を知らないでいると、陣地をどんどん削られてしまいます。
反対に、打ち方を知っていると大きな得になる手筋です。
「サルスベリ」の打ち方と、打たれた時の対処法を簡潔にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Decor Horizonでは1級・初段を目指す「囲碁オンライン講座」を提供しています。
無料登録で「序盤のお手本~厳選30譜~」という限定教材もプレゼントしていますので、ぜひお役立てください。
「サルスベリ」とは?
サルスベリとはどのような手筋なのでしょうか?
順を追って見ていきましょう。
サルスベリは「ヨセの手筋」
「サルスベリ」とは、相手の地を削るためのヨセの手筋でもあります。
具体的には…

黒1がサルスベリです◎
ポイントをまとめると、
・黒Aの二線にある味方の石から「大ゲイマ」で展開している
・相手の地に向かって進んでいる
という二点が特徴です。
白地に侵入することで、相手の陣地を削ることができます。
この後の展開としては…

このような形になります。
後ほど解説しますが、白2がサルスベリを受ける好手で、白8まで、きれいに収まります。
黒はサルスベリによって白地を削り、白も損害を最小限に抑えることができました。

白1と受けた場合と比べると、一つ前の図では白地がかなり減っていますね。
サルスベリの具体例
実戦でよく登場する「サルスベリ」の具体例をご紹介します。

例えばこのような形です。
黒Aは隅の地を守る「トビサガリ」という優れた一手です◎
この手は黒地を守るだけでなく、ヨセの段階になると…

黒1とサルスベリを打って、上辺の白地を削ることができます◎
二線の味方の石から、相手の地へ向かって大ゲイマで進むのが「サルスベリ」です。
この後の展開は、

白2~白8まで、双方がベストを尽くすとこのようになります。
黒がサルスベリで進んだことで、白地がお互いの石で埋まって減りましたね。
黒が利益を得た形です◎
※本記事はDecor Horizonの囲碁オンライン講座に寄せられたご質問をもとに作成しています。
【無料公開!】1級・初段を目指す囲碁オンライン講座と上達のポイント
「サルスベリ」の受け方
さて、今度はサルスベリを打たれた側の、受け方を一緒に確認していきましょう。
サルスベリの受け方にはいくつかありますが、主な方法は二通りです。
二通りの受け方と、その違い・使い分けの判断基準について解説します。
サルスベリの受け方①
先ほどの図にも登場しましたが、

黒1のサルスベリに対して、

白2と打つのが巧みな受け方で、白はAとBの二点を見ています◎
この時のポイントは「白△がいる」ことで、次に白Aのカケツギを狙っています。
もし次に黒がBへ進んできたら、白はAと打って「カケツギ」をしながら黒を分断できます。
黒は分断されると取られてしまうので、

このように引き下がることになります。
白8までが「サルスベリの定石」と言えます。
白△がいることが、白2を打つための条件でした。
サルスベリの受け方②
ただし、受け方①では都合が悪い場合があります。
それは…

それがこのような局面です。
先ほどの白△がいない場合ですね。
白△がいる場合といない場合の受け方を知っておけば、ほとんどの局面でサルスベリをしっかり受けられますので、ぜひ碁盤に並べて確認してみてください。
白△がいない時に、受け方①と同じ手を打ってしまうと…

このように黒3と進まれてしまいます。
白は4と打って反撃したいのですが、黒5と切られて白4が取られてしまいます。
白△がいないためです。(白△がいれば、白はカケツギになっていました。)
この展開は白が不利ですでもあります。
つまり、

白△がいない場合の、
サルスベリの受け方は…

白2・4・6が好手です◎
白4を捨て石にするのがポイントで、その結果、白6と打って黒をアタリにしながら進行を止めることができます。
白8までできれいに収まります。
黒のサルスベリは成功しましたが、受けた白も被害を最小限に抑えることができました。
まとめ
- サルスベリとは、二線の味方の石から相手の地に向かって、一線を大ゲイマで進む手。
- 目的は「相手の地を削ること」
- サルスベリを打たれた側の対応策は二通りあり、味方の石の配置によって使い分ける。
受け方①

白△がいれば、白2◎
受け方②

白△がいなければ、白2~6◎
ぜひ、それぞれの手順を碁盤に並べてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Decor Horizonでは1級・初段を目指す「囲碁オンライン講座」を提供しています。
無料登録で「序盤のお手本~厳選30譜~」という限定教材もプレゼントしていますので、ぜひお役立てください。


